DR-II 自動血液サンプリング装置

DR-IIは、実験動物に予め留置してあるカテーテルから自動で採血します。非自動採血では、実験者が実験動物にアクセスする際に動物が受けるストレスの影響が、血中成分に現れてしまいます。DR-IIは、実験アーティファクトを抑えた血液採取を可能にします。
DR-IIの基本機能
・動物の自由行動下で採血できます。
・採血量は、最小10 マイクロリッターから。
・自由な時間プログラムが可能です。
DR-IIの特徴
・血液サンプルのセグメントと洗浄液のセグメントを分けるためのエアーギャップを挿入します。
・これにより、クロスコンタミネーションや血液サンプルの希釈を抑えます。希釈率は4% 未満。
・エアーギャップの挿入を動物のそばで行います。これにより、余分な採血量を著しく低減します。
・光センサーにより、留置カテーテルの詰まり具合等を判定し、必要があれば自動でピペッティングをします。
・シリンジポンプ、ESP-32を接続して自動で投薬もできます。
対象
マウス、ラット、ネコ、ブタ、ヒツジ、サル他
コンピュータ制御
・採血間隔、採血量、投薬条件等はコンピュータソフト上で一括設定します。
・変則的な、採血の間隔も簡単に設定できます。
・16台のDR-IIをローカルエリアネットワークを使い1台のPCで、独立もしくは任意の複数台を同一の条件でコントロールできます。
・各装置ごとに、採血の進行状況、採血の成功・不成功が時刻とともに記録され、GLPに対応しています。